Mac OS X Server - ワークグループのSnow Leopard Server

ワークグループの

Snow Leopard Server

次の図は、大企業の

1

部門で使用される

Mac OS X Server

の構成を示します。この組織には

IT

部

門があり、ネットワークアドレスを割り当てる

DHCP

サービス、

DNS

名前サービス、メールサービス、

インターネットアクセス、

VPN

を提供しています。

部門内の全員がすでに、組織の

Open Directory

サーバが提供するユーザアカウントを持っているた

め、これらのユーザアカウントは部門のサーバに読み込まれています。つまり、各社員は、既知のユー
ザ名とパスワードを使用するだけで、部門のサーバが提供するサービスで認証されます。これらのサー

ビスは

Open Directory

サーバの

Kerberos

認証を使用するよう設定されているため、ユーザはセッ

ションごとに

1

回ログインするだけで、すべての部門のサービスを使用できます。

部門のサーバは、ユーザの「

Mac OS X

アドレスブック」、「

iCal

」、「

iChat

」アプリケーションと連携

するアドレスブック、カレンダー、およびインスタントメッセージのサービスを提供します。また、部門

内のグループやプロジェクトの共有フォルダとプライベート

Wiki

も、部門のサーバで提供されます。プ

ロジェクトの中には、部門外のメンバーを含むものもあります。外部の参加者は、既存のユーザアカウ

ントで

Wiki

または共有フォルダへのアクセスを認証されます。

組織のサーバもバックアップ用の領域を提供しますが、大部分のユーザは

Mac OS X Snow Leopard

を使用しているので、「

Time Machine

」と部門のサーバに接続されている外部のハード・ドライブ（図

に表示なし）を使用する方法を選びます。

部門内には数人の

Windows

ユーザがおり、

「

Internet Explorer

」、

「

Safari

」、

「

FireFox

」を使用して、

Wiki

、

Web

カレンダー、ブログにアクセスしています。共有フォルダは「マイネットワーク」で、割り

当てられたドライブとして表示されます。また、これらのユーザは部門のサーバの

Jabber

インスタント

メッセージを使用するように

PC

を設定します。

26

第

1

章

Mac OS X Server

の紹介