リモートでインストールする
管理用コンピュータで「サーバ管理」と「サーバアシスタント」を使用して、ネットワーク上で別のコ
ンピュータに
Mac OS X Server
をインストールできます。インストール先のコンピュータにはディスプ
レイは必要ありませんが、「
Mac OS X Server Install
」ディスクのために
DVD
ドライブが必要です。
コンピュータ内蔵型の
DVD
ドライブがない場合は、代わりに、外部
FireWire DVD
ドライブを取り付
けるか、または
DVD
ドライブを備えており、ターゲット・ディスク・モードで動作する
Mac
を接続する
ことができます。
次のインストールを実行できます:
Mac OS X Server
の新しいインストール。
Mac OS X Server
も
Mac OS X
もインストールされて
Â
いないディスクにインストールします
新規インストール。
Mac OS X Server
をインストールする前に、ターゲットディスクを消去してフォー
Â
マットします
56
第
3
章
Mac OS X Server
をインストールする
Intel
プロセッサを搭載し、
Mac OS X Server v10.5 Leopard
または
Mac OS X Server
Â
v10.4.11 Tiger
がインストールされているサーバのアップグレード(アップグレードおよび移行のその
他のオプションについては、「サーバ管理」を開いて「ヘルプ」メニューを参照するか、
Mac OS X
Server
リソース
Web
サイト(
www.apple.com/jp/server/macosx/resources/
)を参照してく
ださい)
Mac OS X Server
をリモートでインストールするには:
1
ターゲットディスクまたはパーティションを消去する予定の場合は、ディスクがバックアップされているこ
とを確認してください。必要に応じて、「ディスクユーティリティ」を使用してターゲットディスクの準備
をします。
最も一般的なフォーマットである
Mac OS
拡張(ジャーナリング)を使用してターゲットディスクの内容
を消去するだけでよい場合は、「ディスクユーティリティ」を使用する必要はありません。「ディスクユー
ティリティ」を使用すると、ほかのフォーマットを使用したターゲットディスクの内容の消去、サーバの
ハードディスクでのパーティション作成、または
RAID
セットの作成を実行できます。「ディスクユーティ
リティ」を使用したこれらの作業については、
47
ページの「「ディスクユーティリティ」を使って消去す
る」を参照してください。
2
「
Mac OS X Server Install
」ディスクを使ってインストール先のサーバを起動します。
インストール先のサーバに内蔵型の
DVD
ドライブがある場合は、ディスクを挿入して、キーボードの
C
キーを押したままでコンピュータを再起動します。
Apple
ロゴが表示されたら、
C
キーを放します。
インストール先のサーバに外部
FireWire DVD
ドライブがある場合は、
Option
キーを押したままでコ
ンピュータを再起動し、「
Mac OS X Server Install
」ディスクを表すアイコンを選択して、矢印ボタ
ンをクリックします。
3
管理用コンピュータで「サーバ管理」を開き、左側のリストで「インストールの準備ができました」を
選択します。
「サーバ管理」は「
/
アプリケーション
/
サーバ
/
」にあります。
57
第
3
章
Mac OS X Server
をインストールする
「サーバ管理」で、ネットワーク上ですでに設定されているサーバに接続するためのパスワードを要求
されたら、「キャンセル」をクリックしてかまいません。
Mac OS X Server
をリモートでインストールす
るために、管理者アカウントは必要ありません。
4
右側でインストール先のサーバを選び、「インストール」をクリックします。
目的のサーバがリストにない場合は、「リフレッシュ」(カーブした矢印)ボタンをクリックして、ローカ
ルネットワーク上でインストール可能なサーバを「サーバ管理」で再検索します。
目的のサーバが別のローカルネットワーク上にある場合は、「サーバ」>「リモートサーバをインストー
ル」と選択します。
5
「サーバアシスタント」が開いたら、インストール先のサーバのアドレスを確認し、サーバの組み込みハー
ドウェアシリアル番号のうち最初の
8
文字をパスワードとして入力して、「続ける」をクリックします。
「アドレス」フィールドが空白になっているか、誤ったアドレスが表示されている場合は、サーバの
DNS
名または
IPv4
フォーマット(
192.0.2.200
など)での
IP
アドレスを入力します。
「サーバアシスタント」がローカルネットワーク(
IP
サブネット)で検出するサーバには、ネットワーク上
の
DHCP
サーバにより自動的に
IP
アドレスが割り当てられている場合があります。
DHCP
サーバが存
在しない場合、インストール先のサーバは、ローカルネットワーク上のサーバの中で一意の
169.254.
xxx.xxx
というアドレスを使用します。
IP
アドレスは、サーバを設定するときに変更できます。
このシリアル番号は、サーバのラベルにあります。シリアル番号を入力するときは、大文字/小文字が
一致していることを確認します。
Intel
プロセッサを搭載していて、メイン・ロジック・ボードを交換したことがあり、ハードウェアシリア
ル番号がない
Xserve
の場合は、パスワードとして「
System S
」と入力します。組み込みのハードウェ
アシリアル番号がないほかのコンピュータの場合は、パスワードとして
12345678
を使用します。
6
Mac OS X Server
で使用する言語を選択し、「続ける」をクリックします。
ここで選択した言語は、ユーザのコンピュータ上の言語には影響しません。
58
第
3
章
Mac OS X Server
をインストールする
7
インストール先のディスクまたはボリューム(パーティション)を選択して、「インストール」をクリック
します。
8
選択したボリュームにすでに
Mac OS X Server
または
Mac OS X
がインストールされている場合は、
使用可能なオプションを選択して、「
OK
」をクリックします。
次のようなオプションがあります:
「消去」:インストール先のボリュームを完全に消去した後に、新しい
Mac OS X Server
をインストー
ルします。
「アップグレード」:
このオプションは、対象ボリュームに
Mac OS X Server v10.5 Leopard
または
Mac OS X Server v10.4.11 Tiger
がある場合にのみ使用可能です。このボリュームは、インストー
ル先のボリュームを消去せずに、
Snow Leopard Server
にアップグレードできます。アップグレード
および移行について詳しくは、「サーバ管理」を開いて「ヘルプ」メニューを参照するか、
Mac OS X
Server
リソース
Web
サイト(
www.apple.com/jp/server/macosx/resources/
)を参照してくだ
さい。
9
インストールが完了すると、インストール先のサーバが再起動します。「より詳細に」をクリックして、サー
バをリモートで設定したり、
Mac OS X Sever
を別のコンピュータにインストールしたりできます。
10
「より詳細に」をクリックした場合は、「サーバアシスタント」で今すぐ実行したい操作を選択します。
Mac OS X Server
をリモートでインストールする:手順
3
を省略して、上記の手順を繰り返します。
Mac OS X Server
をリモートで設定する:手順については、
64
ページの「リモートでサーバを設定
する」を参照してください。
59
第
3
章
Mac OS X Server
をインストールする
自動設定用の情報を準備する/保存する:設定オプションを選択し、設定データを入力した後、その設
定情報を使用してサーバをすぐに構成するのではなく、設定情報を自動設定プロファイルとしてリムー
バブルドライブまたはディスクに保存するという設定プロセスを実行できます。後で、保存した自動設定
プロファイルを使用して、
1
台以上のサーバの設定を自動化することができます。詳しくは、「インストー
ルと設定のワークシート」を参照してください。(この文書は、「
Mac OS X Server Install
」ディスク
の「マニュアル」フォルダにあります。)
管理用コンピュータで「サーバアシスタント」を使用する代わりに、
Mac OS X v10.5 Leopard
また
は
Mac OS X v10.6 Snow Leopard
との、あるいはほかの
Mac
上の
Apple Remote Desktop
(別
売)との画面の共有を
Mac
上で使用して、リモートでインストールを制御することもできます。詳しくは、
「サーバ管理」を開いて「ヘルプ」メニューを参照するか、
Apple Remote Desktop
の
Web
サイト
(
www.apple.com/jp/remotedesktop/
)を参照してください。
61
4
Mac OS X Server