リモートでサーバを設定する
新しいサーバ、または
Mac OS X Server
を新しくインストールしたほかのコンピュータがある場合は、
その設定を、管理用コンピュータで「サーバ管理」および「サーバアシスタント」を使用してネットワー
ク上で実行できます。設定対象のサーバには、ディスプレイは必要ありません。管理用コンピュータに
ついて詳しくは、
49
ページの「管理用コンピュータを準備する」を参照してください。複数のサーバ
のリモートでの設定について詳しくは、
「サーバ管理」を開いて「ヘルプ」メニューを参照してください。
リモートサーバを設定するには:
1
プリントした「インストールと設定のワークシート」に記入して、設定の準備を行います。
「インストールと設定のワークシート」は、
「
Mac OS X Server Install
」ディスクの「マニュアル」フォ
ルダにあります。
2
使用している
ISP
、インターネットルーター、またはネットワーク上のほかのサーバから
DHCP
サービ
スまたは
DNS
サービスが提供されている場合は、それらが新しいサーバ用に設定されており、実行中
であることを確認してください。
DHCP
、
DNS
、およびその他のネットワークサービスの設定方法について詳しくは、
31
ページの「ネッ
トワークとインターネット接続を準備する」を参照してください。
3
サーバに、安全なネットワークへの有効な
Ethernet
接続があることを確認します。
4
ネットワーク上のほかのコンピュータがサーバのインターネット接続を共有できるように、サーバをイン
ターネットゲートウェイとして設定する場合は、次の項目を確認します:
1
つの
Ethernet
ポート、つまりインターフェイスが
DSL
モデム、ケーブルモデム、またはほかのイ
Â
ンターネットソースに接続していること。インターネットインターフェイスには、パブリック
IP
アドレス
(
10.0.1.1
または
192.168.1.1
のようなプライベート
IP
アドレスでなく)が割り当てられている必要
があります。ユーザがサーバの
VPN
サービスを使用するときなどに、ユーザのコンピュータがインター
ネット経由でサーバにアクセスできるよう、パブリック
IP
アドレスを静的(固定)
IP
アドレスにする
必要があります。
65
第
4
章
Mac OS X Server
を設定する
ほかの
Ethernet
ポートがローカルネットワークに接続していること。
Â
設定中に、インターネットに接続されているポートが「サーバアシスタント」によって自動的に識別され
ます。
詳しくは、
36
ページの「サーバをゲートウェイにしてネットワークを保護する」を参照してください。
5
サーバの電源が入っていない場合は、入にします。
サーバが起動すると、「サーバアシスタント」が自動的に開き、しばらくすると、リモート設定が開始さ
れます。
6
管理用コンピュータで「サーバ管理」を開き、左側のリストで「設定の準備ができました」を選択します。
「サーバ管理」は「
/
アプリケーション
/
サーバ
/
」にあります。
「サーバ管理」で、ネットワーク上ですでに設定されているサーバに接続するためのパスワードを要求
されたら、
「キャンセル」をクリックしてかまいません。
Mac OS X Server
をリモートで設定するために、
管理者アカウントは必要ありません。
7
右側で設定するサーバを選び、「設定」をクリックします。
構成されていないサーバが、名前、
IP
アドレス、および
MAC
アドレスによって識別されます。この名
前はコンピュータの機種と
MAC
アドレスから生成される場合があります。
目的のサーバがリストにない場合は、「リフレッシュ」(カーブした矢印)ボタンをクリックして、ローカ
ルネットワーク上で設定可能なサーバを「サーバ管理」で再検索します。
目的のサーバが別のローカルネットワーク上にある場合は、「サーバ」>「リモートサーバを設定」と
選択します。
8
「サーバアシスタント」が開いたら、設定するサーバの状況に応じて、次のいずれかの操作を実行します。
Â
サーバが「認証が必要です」として表示されている場合は、サーバを選択し、
「認証」をクリックして、
パスワードを入力します。
66
第
4
章
Mac OS X Server
を設定する
Â
目的のサーバが表示されていない場合は、
「追加」をクリックし、サーバの
DNS
名または
IPv4
フォー
マット(
192.0.2.200
など)での
IP
アドレスと、パスワードを入力します。
Mac OS X Server
の新しいインストールのパスワードは、サーバの組み込みハードウェアシリアル番
号のうち最初の
8
文字です。このシリアル番号は、サーバのラベルにあります。シリアル番号を入力す
るときは、大文字/小文字が一致していることを確認します。メイン・ロジック・ボードを交換したこと
があり、ハードウェアシリアル番号がない
Intel
ベースの
Xserve
の場合は、パスワードとして「
System
S
」と入力します。組み込みのハードウェアシリアル番号がないコンピュータの場合は、パスワードとし
て
12345678
を使用します。
アップグレードされたサーバのパスワードは、サーバのルートユーザのパスワードです。
9
「続ける」をクリックし、画面に表示される指示に従って、「インストールと設定のワークシート」に記
録した情報を入力し、「サーバアシスタント」の各パネルを進めていきます。
「サーバアシスタント」パネルでの設定については、パネルの「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。
10
サーバの設定が完了すると、「サーバアシスタント」に以下の
3
つのオプションが表示されます:
「別のサーバを設定」:手順
1
に戻り、別のサーバの最初の設定を行います。(「サーバアシスタント」
はすでに開いているため、手順
6
と
7
は省略できます。)
「構成」
:リモートサーバの設定に使用したコンピュータで「サーバ環境設定」を開きます。その後、リモー
トサーバへの新しい接続を開き、ユーザとグループを設定したり、サービスとシステム情報をカスタマ
イズしたり、サーバの利用状況を監視したりできます。
これらの作業について詳しくは、
75
ページの
「「サーバ環境設定」をリモートサーバに接続する」と、
第
5
章「サーバを管理する」から
第
10
章「サー
バ情報を管理する」までを参照してください。
「画面を共有」:設定したばかりのサーバとの画面共有セッションを開始します。認証を求められたら、
そのサーバに作成した管理者アカウントの名前とパスワードを入力します。
67
第
4
章
Mac OS X Server
を設定する
サーバの設定が完了したら、さらに手順を実行して、新しいサーバのセキュリティ、アクセシビリティ、
および全体的な利便性を向上させることができます。詳しくは、次の
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