サービスを管理する
「サーバ環境設定」の「
Web
」パネルを使用して、
Web
サーバを有効または無効にしたり、サーバ
の
Web
ホームページの場所を変更したり、カスタム
Web
サイトを公開したり、標準
Web
サービス
(
Wiki
、
Web
カレンダー、ブログ、
Web
メール)を有効または無効にしたりします。
すべての
Wiki
を利用できるよう
にし、
Wiki
に
Web
カレンダーを
含め、ユーザにブログの作成を
許可し、
Web
ブラウザでメール
にアクセスできるようにします
カスタム
Web
サイトを追加
または削除します
サーバの
Web
サイトとして
Wiki
を選択するか、デフォルトの
Web
サイトを使用します
Web
サービスについて
Web
サービスでは、
Wiki
、
Web
カレンダー、ブログ、メールへの
Web
アクセス、およびカスタム
Web
サイトを提供できます。
Web
サービスが有効な場合は、サーバ上にユーザアカウントがあるすべてのユーザに「マイ
ページ」
という便利な
Wiki
ポータルが提供され、ここで
Wiki
やブログの表示と作成、
Web
カレンダーの使用、
Wiki
のアップデートの追跡、
Web
メールへのアクセスなどを行えます。
137
第
9
章
サービスをカスタマイズする
すべてのユーザが、簡単に
Wiki
を作成し、
Wiki
コンテンツの表示、検索、および編集を許可するユー
ザを制御することができます。付属のテンプレートを使用したり、独自のテンプレートを作成したりして、
マークアップコードや特殊な構文の知識がなくても無理なくコンテンツの追加、削除、編集、および書
式設定を実行できます。
2
、
3
回クリックするか、ドラッグ&ドロップを行うだけで、ファイルやイメージ
の添付、
Podcast
の公開、キーワードの割り当て、ほかの
Wiki
ページまたは
Web
サイトへのリンク
を実行できます。また、
Wiki
の変更履歴全体を表示したり、前のページに戻ったりすることもでき
ます。
Web
カレンダーでは、任意の
Web
ブラウザを使って予定や会議、その他のイベントを追跡できます。
ユーザはイベントへの参加依頼を送受信できます。イベントへの参加を依頼するとき、ユーザは各参
加者の空き時間状況をタイムラインで確認できます。各ユーザの「マイページ」ポータルには個人用
Web
カレンダーが含まれています。また、各
Wiki
にもその
Wiki
にアクセス権があるすべてのユーザ
が使用できるカレンダーがあります。ユーザは、自分の個人用
Web
カレンダーと、アクセス権を持つ
Wiki
グループカレンダーに、複数のカレンダーを作成できます。
Snow Leopard
を所有しているユー
ザは、「
iCal
」アプリケーションを使用して
Web
カレンダーにあるイベントを表示、変更、および作成
することもできます。
ブログを使用すると、技術者以外のユーザでも、プロジェクト、自分が作業中のファイル、ピクチャ、
Podcast
の最新情報をほかの社員に提供できます。一連のプロフェッショナルな内蔵テンプレートを使っ
て、ドラッグ・アンド・ドロップだけで簡単に、ユーザは自分のブログを公開できます。
Web
メールを使用すると、ユーザはインターネットに接続している場所ならどこでも
Web
ブラウザを
使用してメールを送受信できます。ユーザのコンピュータ上で
Mac OS X
の「
」またはほかのメー
ルアプリケーションを使用しているかのように、すべてのメールにアクセスできます。
138
第
9
章
サービスをカスタマイズする
Web
サービスを使用すると、
Web
サイト開発ソフトウェアを使って作成した(または作成してもらった)
カスタム
Web
サイトを公開することもできます。各
Web
へのアクセスを特定のグループに制限したり、
Web
サイトの一部を特定のグループに制限したりできます。また、
Web
サイトの
IP
アドレス、アクセ
スポート、および
Web
サイトファイルが保存されるサーバ上の場所を指定することもできます。カスタ
ム
Web
サイトは「仮想ホスト」とも呼ばれます。
インターネット上の
Web
サービスにアクセスできるようにするときに、ケーブル・ルーター、
DSL
ルーター
などのネットワークルーターがある場合は、そのルーターのポート転送(ポートマッピング)を
Web
サー
ビス用に構成する必要があります。
80
以外のアクセスポート番号を使用してカスタム
Web
サイトを追
加する場合は、これらのポートに対してもポート転送を構成します。詳しくは、
34
ページの「小規模なネッ
トワークを保護する」を参照してください。
ローカルネットワーク外部にある
Web
サービスにアクセスできるようにする場合で、ローカルネットワー
クに独立したファイアウォールがある場合は、ファイアウォールで
Web
サービスが使用するポートを開
放するようにファイアウォール管理者に依頼してください。
80
以外のアクセスポート番号を使用してカ
スタム
Web
サイトを追加する場合は、ファイアウォールでこれらのポートも開放します。ポートのリス
トについては、
175
ページの「サービスとポート」を参照してください。
139
第
9
章
サービスをカスタマイズする
Web
サービスを設定する
「サーバ環境設定」の「
Web
」パネルを使用して、サーバの
Web
ホームページを変更したり、標準
Web
サービスを個別に有効または無効にしたりできます。
Web
サービスを構成するには:
1
「サーバ環境設定」の「
Web
」パネルで「
Web
サービス」をクリックします。
2
ポップアップメニューを使用して、サーバの
Web
サイトのホームページを選択します。
「サーバのホームページ」を選択して、デフォルトの
Mac OS X Server
の
Web
サイトや
Web
サ
Â
イト開発ソフトウェアを使用して作成した(または作成してもらった)カスタム
HTML Web
サイトを
使用します。
Wiki
を選択して、サーバのメイン
Web
サイトに指定します。
Â
ポップアップメニューが淡色表示されている場合は、
Wiki
サービスが無効になっています。
ポップアップメニューに
Wiki
が含まれていない場合は、サーバ上にユーザアカウントがあるユーザ
が
Wiki
を作成する必要があります。
9.
ポップアップメニューの代わりに「
Wiki
を作成」ボタンが表示される場合は、「サーバ管理」を使用し
て
Wiki
で使用されるサイトが削除されています。
Wiki
を使用可能にするときは、このボタンをクリック
します。
ホームページおよび
Web
サービスの設定の代わりに「カスタムサイトを表示」ボタンが表示される場
合は、標準
Web
サービス(
Wiki
、
Web
カレンダー、ブログ、
Web
メール)と同じ
DNS
名とアクセ
スポート番号を使用してカスタム
Web
サイトが作成されています。通常、
Web
サービスではサーバの
DNS
名(「サーバ環境設定」の「情報」パネルに表示されます)とポート
80
が使用されます。標準
Web
サービスを使用可能にするには、このボタンをクリックして、カスタム
Web
サイトを削除します。
140
第
9
章
サービスをカスタマイズする
3
使用するサービスを選択し、使用しないサービスの選択を解除します。
「
Wiki
」
:すべてのサーバユーザが
Web
ブラウザを使用して、
「マイページ」
Wiki
ポータルを表示したり、
Wiki
を作成したり、アクセス権がある
Wiki
を使用したりできます。
Wiki
の所有者は、自分の
Wiki
の
「設定」セクションにアクセス制限を設定します。
「カレンダー」:
各ユーザの「マイページ」ポータルにカレンダーを追加します。また、
Wiki
の作成者
は各
Wiki
に
Web
カレンダーを追加できます。
「ブログ」:
すべてのサーバユーザが
Web
ブラウザを使用してブログを作成できます。
「
Web
メール」:
すべてのサーバユーザが
Web
ブラウザを使用して自分のメールにアクセスできます。
サービスが有効になっている場合は、その隣にある矢印のリンクをクリックするとその
Web
サイトが開
きます。
4
Web
サービスが無効になっている場合は、「入」/「切」スイッチをクリックして有効にします。
Web
サービスが無効になっている場合は、
Wiki
、
Web
カレンダー、ブログ、および
Web
メールは
使用できません。
ユーザは、
http://myserver.example.com
(フォントの違うプレースホルダは
DNS
名で置き換え
ます)にあるサーバのホームページにアクセスできます。ここで「マイページ」、
Wiki
、ブログ、カレ
ンダー、および
Web
メールへのリンクをクリックできます。サーバのホームページが個人の
Wiki
であ
る場合は、その
Wiki
を参照するアクセス権があるユーザの名前とパスワードを使用してログインする
必要があります。
141
第
9
章
サービスをカスタマイズする
カスタム
Web
サイトを公開する
Wiki
の設定のほか、静的
HTML
ファイルで構成されるカスタム
Web
サイトをサーバで公開すること
もできます。カスタム
Web
サイトを自分で選んだ
Web
開発ソフトウェアを使用して作成するか、また
はほかの人に作成してもらい、その
Web
サイトのファイルをサーバにコピーします。各カスタム
Web
サイトは「仮想ホスト」とも呼ばれます。
カスタム
Web
サイトを公開するには:
1
「サーバ環境設定」の「
Web
」パネルで「カスタムサイト」をクリックします。
2
新しい
Web
サイトを追加するには、「追加」ボタン(
+
)をクリックしてから、
Web
サイトの完全修飾
DNS
名を入力し、必要に応じて
Web
サイトファイルが格納されるサーバ上のフォルダを選択します。
142
第
9
章
サービスをカスタマイズする
「サーバ環境設定」では、未使用の
DNS
名を入力するとその
DNS
名の
Web
サイトが作成されます。
DNS
サービスでは、その
DNS
名をサーバの
IP
アドレスに解決できます。
標準
Web
サービス(
Wiki
、
Web
カレンダー、ブログ、
Web
メール)ですでに使用されている
Â
DNS
名を入力する場合は、その
DNS
名を変更するか、標準アクセスポート以外の番号を指定して
ください。
Web
サイト用の標準アクセスポートは
80
です。別のポートを指定する前に、サーバで
提供されているほかのサービスと競合していないことを確認してください。
Mac OS X Server
で使
用可能なポートのリストについては、サーバ管理(「
/
アプリケーション
/
サーバ
/
」にあります)を
開いて、
「ヘルプ」メニューを使用して「
TCP
および
UDP
ポートリファレンス」を検索してください。
DNS
名の右側にある状況インジケータが赤色の場合、「サーバ環境設定」では
DNS
名をサーバの
Â
IP
アドレスに解決できません。この問題を修正するには、
DNS
名を変更するか、そのまま「作成」
をクリックして手動で
IP
アドレスを設定してください。
Web
サイトファイル用のフォルダを選択しない場合は、「サーバ環境設定」によってデフォルトの場所
「
/
ライブラリ
/WebServer/Sites/domainname
」
(
domainname
は入力した
DNS
名です)にフォ
ルダが
1
つ作成されます。
3
Web
サイトで使用するファイルを
Web
サイトフォルダにコピーします(不必要なプレースホルダファイ
ルは削除されます)。
Web
サイトのホームページが
index.html
または
index.php
という名前になっていることを確認しま
す。
Web
サイトフォルダの場所は、「
Web
」パネルの「カスタムサイト」パネルの
Web
サイト名の下に表
示されます。
4
Web
サイトの隣にあるチェックボックスが選択されていて、
Web
サービスが有効になっていることを確
認してください。
Web
サイトのチェックボックスの選択が解除されている場合は、
Web
サイトを使用できません。
Web
サービスが無効になっている場合は、カスタム
Web
サイトを使用できません。
143
第
9
章
サービスをカスタマイズする
ファイルおよびフォルダを
Web
サイトフォルダに追加すると、
Web
サイトのすべてまたは一部へのアク
セスを制限できます。手順については、
143
ページの「カスタム
Web
サイトへのアクセスを制限する」
を参照してください。
カスタム
Web
サイトへのアクセスを制限する
各カスタム
Web
サイトへのアクセスまたはサイトフォルダ内のフォルダへのアクセスを制限できます。
Web
サイト全体を表示できる
1
つのグループへのアクセスを制限したり、
Web
サイトフォルダ内の各
フォルダへのアクセスを個別に制限したりできます。アクセスが制限された
Web
サイトフォルダは、
「保
護領域」と呼ばれます。
Web
サイトのアクセスを制御するには:
1
「サーバ環境設定」の「
Web
」パネルで「カスタムサイト」をクリックします。
2
リスト内の
Web
サイトを選択し、フォルダの場所を書き留め、「編集」(鉛筆)ボタンをクリックします。
3
Web
サイト全体にアクセスできる
1
つのグループを指定するには、「このサイトを表示できるユーザ」
ポップアップメニューから該当するグループを選択します。
4
Web
サイト内のフォルダにアクセスできるグループを指定するには、「このサイトを表示できるユーザ」
ポップアップメニューから「カスタマイズ」を選択します。
存在するフォルダへのアクセスのみを制御できます。「
Finder
」を使用すると、手順
2
で書き留めた場
所にある
Web
サイトフォルダにフォルダを追加できます。
144
第
9
章
サービスをカスタマイズする
VPN